『新文化』掲載
それ自身楽しめる、本のデータベースを

2000-3-30 木曜日  ( )

注●これは、幹事の沢辺(ポット出版)が『新文化』に書いたものです
 『新文化』2000.3.30.号[2350号]
 新文化社 電話03-3942-5561


最近、日経新聞を購読しはじめた。

紙面を眺めていると、IT(情報・技術)革命だ、e- Commerce(イーコマース・電子商取引)だ、という記事がてんこ盛り。インターネットでなにかやらないと「時代遅れ」になってしまうとか、「乗り遅れるな」という雰囲気が蔓延していて、どうもうさんくさいと感じる。

インターネットといっても、電話やファックスといった連絡手段の新型にすぎない。ただし、その圧倒的な安さや手軽さ、効率が、連絡手段としての質まで変えてはいる。版元ドットコムの会議レジュメや報告、会員の質問などはすべてメーリングリスト(一括同報通 信)として電子メールで送りあっている。これをファックスでやると、40人くらいのメーリングリストで一回400円として、1日5通 で、月に6万円もかかってしまう。

版元ドットコムの活動が、すべての会員・会友に公開できるのは電子メールの安さと手軽さのおかげなのだ。

で、そうした情報の公開は「組織」の活動を、質的に変化させることができるかもしれない。しかし、それだって「組織」のありようを変えるという問題意識がなければ何も変わらないのだと思う。大会社で、社長のアドレスを公開して全社員からメールを送れるようにしても、組織が硬直化、官僚化していれば意味はない。電子メールがあるから質が変わるのでなく、質を変えようとするときに電子メールが使えそうだって話なのだ。

イーコマースだって同じで、インターネットでやるから売れるんじゃなくて、インターネットにあった売り方をやるから、売れてるってところがあるんだと思う。

●●●  

講演や原稿書きなどであっちこっちに露出している往来堂。そのサイトは、ローテクの嵐だ。

一番簡単なリンク機能で「文脈」ごとに本紹介ページをつくる、みたいなやり方。それでも、アクセスが多くて、結構売れてるらしい。

例えば、この往来堂のサイトに学ぶとこうなる。 人脈を活かして、往来堂をめぐる人たちに「読み物」を書いてもらって、キチッと掲載していること。けっして、きれいなビジュアルやハデな動きがあるわけではない。でも、準備に一番手間のかかる読み物をいつも更新しているからアクセスしたくなる。

人の名前で読み物・情報を発信していること。店長も店員も出版社員などの人脈関係者も個人として登場。情報の出所がはっきりしてる。

情報を惜しまず公開していること。とくにメールマガジン「SENSE」では安藤さん自らのおすすめまで公開。

で、結局一番のキーワードは、大変なことだけど大切なことをしっかりやっているってことなんだと思う。書店を切り盛りしながらサイトをつくるって、ともかく時間的に大変なはずだ。人に原稿を頼んで集めるのが、いかに手間のかかることかは、編集者のみなさんならおわかりだと思う。メールマガジンを毎週書き続けるのって、事務処理能力がなければできません。

膨大な手間のかかる事務作業をキチッとやっているから、俄然輝いているんだと思う。  IBMと手を結ばなくとも、イー・ビジネスはできる。イヤ、IBMと手を結ばなくともできる人が、IBMと手を結んでもいいイー・ビジネスができるんじゃないだろうか。

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じゃあ、版元ドットコムは一体どこで、膨大な手間のかかる事務作業をやろうとしているのか。それが、本のデータベースづくりなのだ。

「エジプトのことをいろいろ知りたいな」と思う人、例えばエジプトに単身赴任する人が、このデータベース上で「エジプト」というキーワードを入れると、タイトルに「エジプト」と入っていない本でも、検索できるようなデータベースをつくろうとしている。

テスト版のデータベース(4社のデータのみ)で実際に検索してみる。「エジプト」という言葉で、内容検索すると、『 アフリカ旅物語 北東部編』と、『女の歴史』と、『神の刻印 (下)』と、『マヤの予言』の四冊がヒット。 『女の歴史』は「女の労働を歴史的に叙述した恰好の入門書」という内容。古代・エジプトの女の労働に関する記述の目次にヒットして、検索された。

こうした本のデータベースをつくれば、本の世界・本を読んだり利用したりすることを、ますます面 白く広げていくことができる。このデータベースづくりは手間のかかる事務作業なのだが、このことをキチッとやれば、データベース自身を楽しんでもらうことができると思っている。

実は、これが多くの出版社にとって結構な手間だ。版元ドットコムのことで、多くの出版社の方々と話すと、図書目録を冊子などの印刷物などでつくっている出版社は多いが、それをデータベースにしているところは少ない。図書目録を刷った印刷所から、そのテキストをデータでもらえるところはまだいい方だろう。

しかし、これは、本を楽しんでもらい、買ってもらうようにするためにはとっても必要なことだと思う。で、これまで、本のデータベースに取り組んできたのは、取次と紀伊國屋などの大手書店と書協のブックスなどで、出版社の取り組みは弱い。実際、書協のブックスを除いて、出版社が本のデータを提供しているのは少ないはずだ。

もちろんそのデータは、いまだに書誌データや、流通のためのデータが中心。本の内容までを含んだデータベースはまだまだ少数だ。

そして、この本の内容まで含みこんだデータベースをつくるのは、やはり出版社自身がやるべきことなのだと思う。

つくったデータは、読者はもちろん、業界全体に提供して使ってもらう。書協には、自動転送する。紀伊國屋がもらってくれるのなら転送したい。取次が今後電子データで新刊データを事前送付することにしたいのなら転送していきたい。小さな本屋が自分のサイトで、版元ドットコム・データベースの検索窓を表示してもらえるようなシステムにしたい。

本を売ることは、こうした手間のかかる事務作業の向こうに始めて見ることができるのだと思う。

●●●

2月17日に会員参加説明会を開いた。

3月15日現在、29社が参加。まだまだ増えていきそうだ。会友という、業界外から意欲的な協力者も9人申し込んでくれた。

この間、書店との懇談会や、書店大学で話をさせてもらった。トーハン・日販・大阪屋・太洋社・鈴木書店と、取次にも挨拶にうかがった。

書店・取次のみなさんからの直販(中抜き!?)に対する「批判」を予想したが、ほとんどなかった。「この時勢だからしょうがない」という気持ちもあった思うが、予想外に、版元ドットコムへの共感の声もいただいた。

共感の声に限っていえば「こうしたデータベースが業界にあるべきだ」という理由が一番多かったと思う。地方の書店からは、応援メールをいただいた。

やはり、このデータベースから出発して、販売の機会をしっかり増やしていくことが必要なのだと思う。

●●●

さて最後に肝心の版元ドットコムの機能を紹介しておこう。

●本のデータベースを提供。

●お客に会員版元の本を、送料無料、2〜5営業日着で直販。代金はネットでカード決済。

●書店に送料無料、2〜5営業日着、80%・買切りで直販。代金は、各版元へ郵便振替で送金。会員制。当面 1年の実験として取り組み。「版元ドットコム取扱書店」として宣伝もしたい。

●本のデータダウンロード販売に取り組む。

●会員は版元。入会金1万円。会費は出版点数50点までで2千円、1000点まで5千円(一例です)。

●会友という、版元以外でこのサイトの運営に参加したい有志も募集。入会金・会費は無料。

出版業界は客注品などの到着日数をもっと早くするなどの、問題改善が求められている。

さらに、書店でも、取次でも、本の内容を含んだデータベースが、販売に役立つと思う。版元ドットコムはこうした問題に取り組んで、本の販売機会そのものを増やしていこうとしている。


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『新刊選』掲載・「凱風社が版元ドットコムに参加した理由」

2000-3-15 水曜日  ( )

注●これは、幹事の新田(凱風社)が『新刊選』に書いたものです
  『新刊選』は、出版流通対策協議会という出版社の団体(約90社)が主に書店向けに発行している新刊案内を中心とした月刊のニュースペーパーです。
 『新刊選』2000年4月号[4月1日発行第75号]
 出版流通対策協議会 電話03-3221-1094 ryuutai@netlaputa.ne.jp


「版元ドットコム」が立ち上がった。おそらく4月末には参加版元30社くらいで試験版の運営に入れるはずだ。

このウェッブ・サイト(世界中をつなぐ電子通信網の結び目、いわゆるホームページ)の組織・運営についてはこれまで数度にわたって説明会を開いているし、案内も広く配布しているのでここでは触れない。

凱風社がなぜ、こうした試みに積極的に参加したか、この機会にふりかえってみようと思う。今から1年くらい前のことだ。ポット出版の沢辺さんから「出版社用データベースの研究をしよう」ともちかけられたとき、凱風社はEメールのアカウント(住所)こそ持っていたものの、ホームページの開設は視野の中に入っていなかった。Eメールがあるといっても、発信人から「メールを送ったから開けてみて」と電話やファクスがあって初めてメールを見るという「ヤギさん郵便」状態である。

ホームページを単独で開設して、はたして読者が来てくれるのだろうか。ホームページの維持管理は誰がやるのか。インターネットのどこかに自社の本の案内を載せておきさえすれば、どこかでだれかの検索にひっかかる可能性があるが、載せていなければゼロだという。なるほど、論理はよくわかる。しかし、それが本当に本の購買に結びつくのか——。

考えは堂々めぐりをくりかえし結論が出なかった。さらに、すでにホームページを開設していた版元に売れ行きを聞いても、実績ははかばかしいものではなかった。

にもかかわらず参加の道を選んだ。

まず第一に「われわれの出版物の存在を読者に知らせる」点で前進だと考えた。凱風社は毎月300〜400通 の書店DMと1000〜2000通の読者DMを実行している。そのうえでどうすればさらに読者を拡大できるかが長年の課題だった——インターネットは少なくともその選択肢でありうる。

第二に、複数の版元が参加すれば当然、収容される書籍の数もジャンルも増える。したがって単独でホームページを開設するより、読者にとって相対的に魅力のあるサイトになるはずだ。小版元としては、最初から複数版元のサイトに入って能動的に運営するほうがメリットがある。

第三に、取次や大型書店が次々とサイバー書店を開設する一方、自ら発信する著者も出てきた。このまま手をこまぬ いてはいられない。版元はインターネットの世界でも「発信者」になるべきだ。  第四に、検索機能と決済機能をもった販売サイト(インターネット上の直営書店)の開設・運営に関わることで、いろいろなノウハウが入手できる。自前でやっていては、データベース検索やカード決済などは、未来永劫手にすることはないだろう。

最近「版元ドットコム」に個人で参加する人が増えている。版元だけが、あるいは取次だけが、あるいは書店だけが一方的に発信し続けても、なかなか読者は乗ってこない。

その点「版元ドットコム」が、個人の参加しやすい組織であることは重要だ。システムの骨子はほぼできた。版元、読者、書店の積極的な参加で魅力あるサイトになるよう、期待している。


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『出版ニュース』掲載
版元ドットコムがめざすもの

2000-3-10 金曜日  ( )

注●これは、幹事の沢辺(ポット出版)が『出版ニュース』に書いたものです
 『出版ニュース』2000.3.中旬号[3.11発売号]
 出版ニュース社 電話03-3262-2076/http://www.snews.net/


●この原稿をPDFでごらんいただけます。
版元ドットコムがめざすものPDF版 (PDF 226k)
アクロバットリーダーをお持ちでない方はトップページ右下の「Get Acrobat Reader」ボタンをクリックしてアクロバットリーダーを入手してください)


版元ドットコムというサイト(いわゆるホームページですね)を開いた。
URLはhttp://www.hanmoto.com/。

この版元ドットコムは「版元が運営する、本のデータベース、インターネットでの送料無料販売と決済、本のダウンロード販売」が主な目的のサイトだ。

幹事会社として一緒にとりくんでいるのは、凱風社・青弓社・第三書館・太郎次郎社・批評社で、ポット出版をふくめて六社。

二月一七日木曜日には、会員として参加してもらうための説明会を神田パンセで開催した。 説明会に参加してくれた出版社は九〇社・一二〇名。 その場で出してもらったアンケートでは、幹事会社をのぞいて、参加したい▽一五社、参加の方向で検討▽二一社、これから検討▽三四社、その他▽三社という意向だった。

ほかに、版元ドットコムからメールで案内を送った、主に関西、長野など方々からも「当日は参加できないが、資料がほしい」という返事をもらっている。 おっかなびっくりで始めたこのサイト、想像以上に嬉しい反響をもらった感じだ。

●版元ドットコムは「中抜き」

さて、この『出版ニュース』をお読みのみなさんが版元ドットコムにもつであろう「わだかまり」にいきなり答えようと思う。ただし、以下はまったくの私見だ。 幹事社や会員として参加した版元には、版元ごとに異なる考えがあるだろう。しかし、中途半端なことを書いてもわかりづらくなるだけだと思う。版元ドットコムのある一つの考えと、受け止めていただきたい。

皆さんのわだかまりは「書店を中抜きしようというのか、そして、ますます危機に追いやるのか」ということだと思う。 実際、ある幹事社のメンバーはこの種のことを、書店から言われたそうである。

まず第一に、確かに、このシステムは書店と取次を抜くことに間違いない。出版社が直接お客に送料無料で送るのだから。 何らかの情報から入手したいと思った本が、書店にない、そして一日も早くその本を欲しいというお客がいたら、一刻も早く届けて代金をもらうのは当然だと思う。 中抜きをするのは、そういう理由からだ。 また、送料無料は簡単にできる、だからやるのである。 書店と取次のマージンは、お客に届けて売るための費用だと思う。その仕事を、運送業者と出版社がする。そしてその費用は、宅配便の送料が下がった現在では十分まかなえる。だから、送料無料なのだ。

にも関わらず書店と取次の仕事は当面なくならない。 店頭で直接手にとって中味を見なければ買う気にならない本が、山ほどあるはずだ。 あの、アマゾンドットコムの一九九九年の書籍売上げは十三億ドルを予想しているそうだ。一方アメリカの書籍の売上げは二〇〇億ドルを超えているという。 アマゾンドットコムのシェアは七%程度。 この数字は、確かにすごい数字だと思うけれども、まだまだ、本を手にとって見てみたいお客の多さの証だとも思う。

インターネットでの販売などまだこの程度。 実際に手に取ってみたいというお客のほうが、多いのは、本という商品が、中身を眺めてから買うことの多い商品だからではないだろうか。

本の商売敵は、むしろゲームだったりビデオ・DVDだったり、音楽だったりする。こうした商売敵といい意味で闘うためには、内容はもちろん、販売機会を増やすことが必要なのだ。 書店はもちろん、通販や共同購入、売店も、そしてインターネットでの販売もどんどんやって、全体に販売の機会を増やすべきだ。

それに、インターネットでの販売は、書店でもできるのだ。大きくは紀伊國屋書店、小さな書店でも往来堂がやっている。どちらも可能性を持っているのではないだろうか。 もちろん、書店はもっと大きな状況のなかで厳しい状態におかれていると思う。しかしその最大の原因は、これこそまったくの私見だが、マージン率と運営方法の問題なのではないだろうか。

●本全体の販売機会を増やす

第二に、中抜きもするけれど、書店でももっと売ってもらいたいと思っている。そのために、書店への直送・直接決済をおこなっていく。

客注という書店での販売機会に対応するためだ。

ある本が欲しいというお客さんは、みな一刻も早く手にしたいのだろう。しかし、そういうお客の中にも、出版社に個人情報を知られたり、インターネットでクレジットカードを使いたくないお客はまだまだ多いと思う。 書店に直送・直接決済をするのは、これに対応してもらうためだ。

第三に、版元ドットコムのデータベースは、書店や取次の販売活動に役立ててもらうために、積極的に提供したいと考えている。

新刊データなどは、書協に自動転送しよう考えている。書協がめざしているのは、業界の基盤となる「データベースのデータベース」だという。にもかかわらず、月単位以上の頻度で、電子データ(Eメール・FD)でおくられる単行本の新刊情報は、二〇〇〇年になってやっと五〇%近くだそうだ(発行点数にたいするデータでの点数)。出版社がもっとこの「データベースのデータベース」をもり立てることが必要だと思う。書協のデータベースが販売のための商品情報の整備になると思うからだ。

さらに、書店・取次にも積極的にデータを提供しようというのは、本を売るための役に立つと考えるからだ。 書店が、取次が、本を売るために必要なのは、実物の本の次に、商品の情報なのではないだろうか。データベースを販売に役立ててもらいたいのだ。

版元ドットコムのサイトが、書店を中抜きするのは事実である。しかし、それは書店をなくそうとか、どうなってもかまわないなどというのではまったくない。販売の機会を増やすことで、本全体の売上げをより多くしたいからなのである。

●内容検索のできる本のデータベース

版元ドットコムはどんなサイトをつくろうとしているのか。

このサイトでは、内容で検索できるデータベースを、読者・お客に提供する。 凱風社と批評社とポット出版の、書誌データと簡単な内容紹介・目次を入れたテスト版のデータベースで実際に検索してみた。

「エジプト」という言葉で、全文検索すると、『アフリカ旅物語 北東部編』(田中真知/凱風社)と、『女の歴史』(J・L・デーウィーズ/批評社)と、『神の刻印 (下)』(グラハム・ハンコック/凱風社)と、『マヤの予言』(エイドリアン・ギルバート/モーリス・コットレル/凱風社)の四冊がヒット。『女の歴史』は、「〈女の歴史〉をその社会の生産関係を基軸に、女の労働を歴史的に叙述した恰好の入門書」という内容。古代・エジプトの女の労働に関する記述の目次にヒットして、検索されている。

もちろん、たった三社のデータで四冊ではヒットしすぎだ。実際に、多くの版元に参加してもらってデータベースが充実したら、さらに絞り込み検索をしなければなるまい。

しかし、エジプトを知りたいという問題意識から、たとえその本の一部分にしろ、古代エジプトの女の労働の状態を書いた本の存在を知ることができれば、問題意識は大きな広がりをもつこともできるはずだ。 本のデータベースが、本の世界・本を読んだり利用したりすることを、ますます面 白く広げていくことができると思うのだ。

現在、インターネット上の本のデータベースは、書協のbooks.or.jp、紀伊國屋などの書店がウェッブ上で開いているサイバー書店、取次関係の「サイバー書店」、図書館関係などがある。それらのデータベースで内容検索ができるものは、まだほんのわずかだ。 さらに、内容検索ができるものでも、その内容はオビのネームなどを利用した、二〇〇字とか三〇〇字程度のものが多いようだ。 これは、まったく当然。一日に数百も出される新刊の紹介文を、オビなどに頼らないで書いていくためには、ものすごい人件費がかかってしまう。

そもそも紹介文を書く作業を、書店などにやってもらっていては出版社として恥ずかしいと思う。内容紹介は、その本を熟知している出版社自身がつくって、提供すべきものだと思う。さらに、本の一部、例えば前書きなどを紹介するために著者に了解を取らなければならない。これは、やはり出版社の役割。だから、出版社の責任で、内容の検索できるデータベースをつくるのだ。

●お客にも、書店にも直送する

このデータベースで検索した本は、サイトで直接販売する。

カード決済で、送料無料。Eメールでサイトから注文連絡を受けた会員版元が、翌営業日には必ずメール便などでお客に直送する。

在庫切れ、一時的な注文殺到には、品切れなどの表示や断り書きで対処する。

カード会社の手数料を含む決済手数料は一五%。会員版元は八五%を受け取ることになり、ここから、送料を負担する。 二〜五日でお客のもとにとどくように、というのが基準。メール便を利用してもほぼこれで送り届けられると考えている。宅配便でおくる会員版元がいてもかまわない。メール便の二〜五日での配送よりはやくなるのだから。

書店への直送の場合の正味は八〇%の買い切りにした。送料は版元会員の負担。決済は、郵便振込を利用した後払いで振込料を書店に負担してもらう。振込料は七〇円、定価二〇〇〇円の本で三・五%、定価一四〇〇円で五%になるので、栗田出版販売の「本やさん直行便」の八五%を平均で下回ることができると思う。また、保証金(栗田が五〇万円)はとらない。

書店には、事前に「書店会員」として登録してもらう。この登録で、八〇%という正味をサイト上で表示することができる。 注文は、データベースの検索結果から。 配送は、お客と同じでメール便を基準にする。

さらに、「版元ドットコム取扱書店」をサイトや会員各社の広報媒体で宣伝することを考えている。個人情報をあかさずに、書店でなるべく早く入手したいお客さんがいると思うからだ。もちろん、これは、書店に了解をえることがあくまで前提。

さて、この書店への直送は、当面一年をめどにした「実験」として取り組む。正直、代金の後払いがどのようなことになるか少し不安でもある。しかし、流通 の改善も待ったなしに求められていると思う。できることからやるしかないのだ。三月七日には都内の書店、数店と懇談会を開く。版元ドットコムの取組に理解を求めて。

●デジタルに出版社が習熟する道具でも

いま、出版社は否応なくデジタルに取り組まなければすまなくなっていると思う。

原稿をフロッピーやEメールで受け取るのは、まったく珍しくなくなった。いや逆に、そうしたデジタルデータで原稿を受け取ることが体に染みついてしまっていて、手書き原稿だと「入力を頼まなければ……」と後ろ向きに考えてしまう。

本を制作する過程もかなりデジタル化されている。がしかし、オンデマンド印刷を活用したり、インターネットでなんらかの本のデータ販売といった「今後」を考えると、出版社は、もっともっとデジタルに習熟しなければならない状況だ。 流通過程も、今後ますますデジタル化されるだろう。

それも、VANなどの大がかりで高コストのものでなく、インターネットを基準にしたものになるはずだ。 名古屋の三洋堂書店は、インターネットで全店の売り上げ情報を出版社に公開している。 日販も、在庫情報をEメールで送るように要望してきた(Eメールで送るために五千円、エクセルのテンプレートになんと二万五千円、とばかげた条件をつけてきた。インターネットはそれぞれが自己責任で準備するのが原則だ)。 インターネットで受注・請求・決済をすませている業界は珍しくなくなった。

インターネットはますます、ローコストで情報を共有したり、連絡したりする道具として使われていくと思う。 版元ドットコムの意味は、そうした生産と流通(そして連絡)のデジタル化に出版社自身が習熟するための機会をつくることでもある。

●インターネットでお客の掘り起こし

既刊点数はわずか二五点、ここ二〜三年でようやく年間発行点数が六点前後のゴマ粒のようなポット出版だが、Eメールでの本の直接注文は確実に増えている。

二年前は、月に一冊の注文があればいいほうだった。それが一年前には、月に六〜八冊、さらに、昨九九年一二月が一九冊、今年一月が二六冊、二月も二二日までで二〇冊というように増えてきた。 ポット出版が送料無料にしたのは一〇年近く前だし、この間の電話やファックスやハガキでの直接注文はまったくかわらないことを考えれば、これまで書店に本がなければあきらめてしまったお客が注文をしてくれていると思っている。

あまりに楽観的な見方かもしれない。 だが、発行点数のもっと多い出版社であれば、さらに多くのお客の掘り起こしができるのではないだろうか。 インターネットという道具を手にしたのだから、積極的に使いつくしていく、それが版元ドットコムの目標だと、私は考えている。

●版元ドットコムのURL http://www.hanmoto.com/
*現在はまだ、出版社のための資料類だけのサイトです

●版元ドットコムのデータベース追加項目
*以下は書協のデータ項目に追加するものです
○著者・4(何人でも)
○著者ヨミ・4(何人でも)
○原書名(翻訳本・アルファベットのみ)
○著者・欧文表記(アルファベットのみ)
○製本 (上製・並製)
○ 内容紹介
○目次
○著者プロフィール
○前書きなど本の一部
○検索キーワード
○版元から一言
○リンク項目(会員社のサイトなどへ)
○表紙画像(8K・JPEG・72dpi)

●版元ドットコム連絡先 ポット出版気付け(担当・沢辺/櫛田)
〒150-0001 渋谷区神宮前4-13-11
Phone 03-3478-1774 Facsimile 03-3402-5558
Eメールアドレス kin@pot.co.jp


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3月7日、書店懇談会を行います

2000-3-7 火曜日  ( )

出版社と読者がダイレクトに結ばれるこのWEBサイト、 書店と取次を抜くもの? という疑問から、いろいろな誤解、憶測が派生しているかもしれません。

私たちは、そのような問題点を払拭していくために、 書店懇談会をとおして、お互いのコミュニケーションを今まで以上に円滑にしていければと思っています。

このサイトでは、テストケースとして書店直販をスタートさせますが、それを充実したものに発展させていくためにも、 版元ドットコムと書店との連携の道を模索していきたいと考えています。

書店懇談会
・午後6時半〜8時
・飯田橋・シニアワーク東京にて
・お問い合せはkaoru@pot.co.jpまで。


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3月7日に書店の方と懇談会を行いました

2000-3-7 火曜日  ( )

去る3月7日(火)18時45分より、版元ドットコムと書店との懇談会が行われました。版元ドットコムのことだけではなく、いろいろな話がでて、版元ドットコム側はますますやる気が起きた感のある懇談会でした。

版元ドットコム側は、ポット出版(沢辺)、第三書館(北川)、青弓社(野崎、加藤)、凱風社(新田)、批評社(大和田)、会友(日野)、径書房(岡部)の8 名が、書店側は、ブックスページ1(片岡)、信愛書店(原田)、往来堂書店(安藤)、飯田橋書店(鴨下)、青山ブックセンター(神谷)(鴨下、神谷両氏は懇親会より参加)の5氏にご参加いただきました。またいろいろな角度から情報をご提供いただくために、大学生協(射場)、新文化(石橋)の両氏にもご参加いただきました。 以上敬称略

 

以下は、懇談会の内容をおおよそですが、お知らせいたします。

 

はじめに、ポット出版の沢辺より、いままでにマスコミにアピールしてきたことや、版元に対しておこなった説明会で話してきたことを踏まえて、簡単な経緯、狙い、読者と書店との相違点等々を簡単に説明。

次に版元ドットコム側の出席者から、自己紹介と一言。

(省略)

そして書店の方から一言いただきました。

信愛書店の原田さん:個人として、伝聞で話を聞いて反発があったのは事実。また、各版元が独自のHPを作って、それを集めて、お客と直取引をおこなうのかとも思っていた。
これからは、各店お気に入りの版元ホームページ(以下HP)とリンクして店の個性化を企てていくべきだと思っている。
個性の合った版元が、版元ドットコムに参加してくるのには賛成。
東京書店流通 協同組合(以下TS流通)の一員として、版元ドットコムとTS流通の接点が見つかれば、お互いに利用価値は大いにある。ドッキングしてみるとよりよい効果 が出るのでは?
書協のHPやいろいろなHPと往来ができるといいね。

ブックスページ1の片岡さん(TS 流通協同組合の理事長に就かれております):沢辺さんがはじめに言った「データのインフラ整備」というのはいいことですね、共感しました。版元というのは、個々でデータを囲ってしまっており、外になかなか流れない。どこかでデータを集約して配信するべきだと思う。自動的に書協へデータ転送できればいいね。メーカーとしての立場を理解していてくれているのは嬉しい。できればTS流通と一緒にやりたい。
話を聞くと、版元は原資を持っているなと感じた。無理をして原資を出しているのかもしれないけれど、正味65で読者に本を売るなんて(注 本体価格が安くて送料がかかってしまう場合)、大手版元しかできないと思っていた。
読者から支持されなくなると、版元、取次、書店はなくなる。
書店はよっぽど急がない限り、(版元が違っていても)郵便振替用紙がある程度まとまってから、まとめて支払うことになるのでは。 版元ドットコムを使う場合は、利益は全然考えずにスピードへの対応だけ。
版元は書店を必要としているのだろうか。(読者は)欲しい本がないとなかなか本屋には行かないが、本屋は残っていて欲しい。駅前、商店街などの一等地にあって、平均して全国にある書店の重要性をとらえていないのではないか? 中小書店の重要性を認識し直さないといけないのでは?

大学生協の射場さん:生協が使うのは客注的緊急性を要する場合のみ(何を使うのかわかりませんでした)。 データベースは興味深い。 大学生協毎ではやっていないが、地域毎(東京、京都、中四国、九州)で日販のデータを買って…(企画を立てたり、発注している?)。
学生や先生に言わせると、いまの和書のサイトは魅力を感じられない。他の研究者や同じ分野の勉強をしている学生などが、何を読み、どう感じているのか知りたい。読んだ人の重みのある情報、内容、感想が知りたい。書籍の注文に関してはいつ生協に届くのかわかればよい。忙しくても書店に行って書籍を買うのは苦ではない。

往来堂書店の安藤さん:版元ドットコムのニュースを聞いたとき、好感を持った。ようやく、版元も一生懸命になってきたのだと。WEBを立ち上げている立場として、大書店に比べコスト的には無理がある。版元ドットコムもふくめて、連携できれば嬉しい。
(HPの書籍情報の箇所に)編集者の一言欄があるといいのでは。版元ドットコムに関しては、流通的にはニュートラルでいたい。最後は読者が決めることだから、縛られたくない。
いい緊張感を持って活動すれば読者が興味を持つ。読者はWEB上、書店(大型書店、街の書店など)など使い分けている。早く欲しければブックサービス、量 、内容などを見たければ大型書店に行くなど。ファンを持つこと。往来堂について言えば、シンパシーを感じてくれているからそれには応えていきたい。
(版元ドットコムと書店とが)競い合っていけばいい。いい意味で競争していきたい。リンクしたい。いいものがあれば使ってみたい。PRをもっとした方がいい。
皆さんは再販制度が崩れたあとのことをどのように考えているのでしょうかねえ?

 

質疑応答的なフリートークに…(以下敬称略)

 

片岡:いつ版元ドットコムを組織しようと考えたのか。

沢辺:去年の2〜3月頃に流対協(注出版流通 対策協議会という約90社の小零細版元が集まって、情報交換などをしている団体)の流通情報委員会の勉強会で。

片岡:TS流通も同じ時期。組合の青年研究会で(客注についての調査を版元に依頼した頃)。

木下:往来堂さんはいつ頃?

安藤:WEB 立ち上げは去年の10月。アクセス数は開始からトータル4万なんぼ、一日に平均300件。yahooのおすすめサイトに紹介されたときはその日一日だけで、2500件。大手と張り合っても勝てない。本好きは本屋好き。引きつけることができた。 HPの作成は外注。素材は自分で。HP上で直販をしていて、送料500円取っているが、採算分岐点には達していない。が、先行投資、広告代と考えれば別に…。HP外注料を含めて、インターネットでの客注利益はない。しかし、来客数が140%、売上が120%になった!! (一同どよめく)
メールだけでは注文するのが無理だと思っても、来客するなりしてくれている。インフラが整備されればもっと売れていく。

片岡:大塚の田村書店より千駄木の往来堂書店の方が有名になってしまいましたね。(注 安藤さんは田村書店と往来堂書店の統括店長、往来堂書店ができてから3年)。

安藤:街の本屋を復権するためには、昔のものだけでは無理、インターネットの導入が必要。大きい書店などはデータ量 は多い。往来堂書店はデータ量は少ない、個性だけ。データベースがなければ、おもしろい、引きつけるものを載せていけばいい。性格で早い情報、早い流通を(版元ドットコムに望みます)。

原田:10坪の本屋でも全国に名を馳せることができる。検索など、どこをほじくって読者を集めるか。120万件という膨大なデータでは検索しづらい。分野(ジャンル)を区切ってやればよい。
高円寺文庫センター(注原田さんは信愛書店と高円寺文庫センターの経営者です)では来週HPを立ち上げる予定だが「本屋で遊ぼう」をモットーにHPを作っていきたい(グッズ販売などを取り込んだり)。 信愛書店では京都の三月書房さんのような感じでHPを作りたい。高円寺BCとは別物として考える。
HPを見た人を西荻窪駅で降ろしたい。これからはHPの内容の競争になっていくだろう。地域の中でも個性を持って。TS流通参加書店のなかでも書店毎にHPを作り、競い合っていきたい。

沢辺:往来堂書店からHPに載せるための原稿依頼がきたのですが?

安藤:HPで紹介したい旨をFAXでお願いする。メールもしくはFAXで返送してもらう。 戻りは8割くらい。版元側がHP上での紹介の必要性を感じつつあるため、編集者からの一言を書いて送ってくれたりする。なかには帯をコピーしてFAXするだけの社もある。 表紙画像データについてはスキャナで読みとっている。

北川:どういう書店で、どのように、どれだけ売れたか書店に聞いてデータとして載せたい。

片岡:大型書店で売れているのは関係ない(興味ない)。同レベルの書店の売れ具合、売り方(並べ方、フェアの内容)を知りたい。

野崎:ある地域で極端に売上が上がっていれば、その地域の書店さんに教えてあげる。

安藤:読者のために、中小の書店サイト(版元のサイトも含め、当然、版元ドットコムも含む)がタイアップしていくと効果 が上がるのでは?

射場:大学生協ではHPからポップ用(?)として表紙画像などをダウンロードしている(多分、違法?)が、版元ドットコムではどうか。

沢辺:会員書店の方ならOKなのでは? 原田新刊の共同ページを作ればそこからダウンロードできるのでは?(表紙データなどご自由にどうぞ等)

野崎:各版元で刊行点数が違うから無理なのでは? 平等性がない。

原田:新刊を書店の店頭で販売している風景(版元ドットコム会員社の書籍のある風景)を写真に撮って、載せてみたら?

安藤:先日、山形の書店の方が2〜30人、見学にきた。その際に(検索などに使用している)パソコン(以下PC)をレジ付近においておくのはどうなのか? と質問があったが、中小書店で開放してしまうと、自由に使われ、別 のことにも使われてしまう可能性があるので、客に自由に使わせず、客に聞かれたときに自分で検索するようにしている。

野崎:宮崎の書店で、地場のプロバイダーと提携して、PCを2〜3台、スペースをとって自由に使わせている。来客数はかなりアップした。

沢辺:書店にPCを置き、常時接続で開放すれば、いまはびっくりされるが、一年後は普通になるのでは?

野崎:コストの問題があり、プロバイダなどとタイアップができればうまくできるのでは?

安藤:一般の人が喜んでくれるHP、そして書店を!! (読者をつかめるかどうかは)将来的にヴァーチャルでもリアルでも同じことになるのでは?

射場:生協としてはインターネットでは割引ができない。組合の認証が必要。 HPを見て学内で買うことになるだろう。

片岡:今後も何度もこういった集まりを持ちたいねえ。

 

終了

 

といった感じで、2時間はあっという間に過ぎ、懇親会に移りました。 懇親会の場でも、いろいろな意見交換があり、有意義な時間を過ごせたと思います。
最後に片岡さんがおっしゃった通り、今後も東京のみならず地方でも説明会や懇談会を開いていきたいと感じました。

最後になりましたが、今回の話の中にでてくる書店等のHPアドレスをご紹介いたします。是非、アクセスしてHPをご覧ください。

TS流通協同組合 http://www.hon-ya.com/
往来堂書店 http://www.ohraido.com/
信愛書店 未定
高円寺文庫センター mhttp://plaza17.bn.or.jp/~kbc/
飯田橋書店 http://www.jade.dti.ne.jp/~iidabasi/
三月書房 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/


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3月5日、日本書店大学にてアピール

2000-3-5 日曜日  ( )

日本書店大学にて、「版元ドットコム」をアピール!

3月5日に日本書店大学の3月例会にて、「版元ドットコム」のサイト説明、及びP Rをさせていただきました。出席者は沢辺(ポット出版)、野崎(青弓社)の2名でした。

日本書店大学は書店さん有志の全国的集まりで、現在46社、48名が加盟してます。 学長は田辺聡氏(田辺企画)、代表幹事は、いまじん(名古屋)の近藤秀二社長です。 今日の諸問題だけでなく、21世紀の書店経営をどう構築していくのかという目的意識 のもとに、共同で研究・学習活動をしている団体です。  当日は37名の参加をいただき、版元ドットコムサイトの説明のあと、質疑応答など 活発な討論が行われました。参加されている書店さんの意識の熱さと能動的な姿勢に、逆 にわたしたちのほうが励まされる思いでした。  日本書店大学のみなさん、とりわけこの機会をセットしていただいた、いまじんの山 際敏博氏、アークの田中茂雄氏に厚く御礼申し上げたいと思います。  

以下、討論の過程で提起された、主な疑問とそれに対する応答を記します。

  • 書店はどうしてカード決済ができないのか ?

      →ひとつは書店さんに80%で仕切るためには、カード決済の手数料などの関係で、版 元出しが限界を越す低正味になってしまう。また客注担当者が書店の法人カードを自由 に使える状況にはないだろうという推測。アナログだが到着後に郵便振替で支払っても らうのが、諸般の事情を考慮するに最善だろうということ。

  • 店補充か客注か判然としない注文の場合、受けてくれるのか
      (例えば、お客から**を入れておいて欲しいという口答での要請とか)

      →紳士協定だが、取次に返さず売り切るということなら、出荷もありえる。取次ルート での返品が発生しないように、書店さんにお願いするつもりだ。

  • 試験公開時に、すべてのデータが「詳細検索」対象項目まで埋まっていると考えてい いのか。

    →できる限り埋めるつもりだが、時間をかけて肉付けしていく項目もある。例えば解説 文は必要と思うが、目次などは公開後の入力になるところもある。

  • データベスとして検索に使い、注文は取次まわしという利用の仕方もあるのではない か。

    →当然。もともと版元が作る「使いやすいデータベース」の提供が、第一義である。読 者や書店さんの使用に限らず、書協データベースはもちろんあらゆるデータベースと提 携できればいいと考えている。


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トーハン・日販と意見交換

2000-3-3 金曜日  ( )

3/2,3/3の両日、トーハン・日販と、版元ドットコムから沢辺、野崎とがこの度のサイト開設について話し合いました。
話し合いというより、わたしたちのやろうとしていることの、趣旨、内容、進捗状況の説明ないしは、やりますのでよろしくという挨拶が主でした。 両社とも友好的で、少なくともそんなことされちゃ困るというような発言も態度もありませんでした。 「中抜き」というやり方についても、もはや今日的状況ではいたしかたないだろうと判断しているかの印象を受けました。 むしろ、両社とも立ち上げるのはいいが運営継続していくのは大変だろうと心配さえしていました。

以下主に話されたことを箇条書きします。

  • 書店売りはあくまで客注品であり、店売補充はしない。
    →上記を守るために取引書店を登録制にして、管理指導する。
  • 地方の取次に在庫を持っている社は、その在庫品を利用するように書店に促す。  
    →確かにその方がメール便よりはやいはず。
  • このサイトの書店との取引に取次が噛むことは将来的にも難しいだろう。
    →それだけ取次は書店からの売上金の回収に苦労しているということか

日販からは

  • 版元ドットコムの注文データから、地域の注文傾向(ある書店の近くにどんな客層がいるのか)などを提供する気があるのか。
    沢辺→書店・取次が一緒に発展したい、と答えた
  • 版元ドットコムのサイトで、事前注文をとれるようにしてくれないかなあー。
    沢辺→そこまでいければいいですね、と答えた
  • 両取次からのクレーム、注文の類はほとんどなく、世間話に終始した。

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